独 居(どっこ)
    長田恒雄 作詞

ただひとり ひとりこもりて
ゆく雲の すがたをながめ
うつそみの 思いを描く
かわりゆく 思いのまにまに
よりそいて はなれざるもの

あゝ
ただひとり ひとりなやみて
散る花の においにむせび
涙さえ 苦(にが)きひととき
そのときの なみだのなかにも
よりそいて はなれざるもの

あゝ
ほのかなる ひかりにつつみ
このいのち みまもりまして
はなれざる みおやのありて
思いも なみだも やすけし

昭和30年 大谷大学男声合唱団の為に作曲さ
れた。

流れ行く雲のすがたに,おもいをよせ,散り
ゆく花に涙を落とす。そんな嘆きや悲しみに,
われわれは孤独を欺く。
しかし,われわれにはいつもはなれずに,よ
りそい見守って下さる「みおや」がいらっし
ゃる。
「ひとり居て喜ばゝふたりと思うべし 二人
居て喜ばゝ みたりと思うべし その一(いち)人は
親駕なり。」(御臨末(ごりんまつ)の御書(ごしょ))より