想 念(そうねん)
    長田恒雄 作詞

あの人も この人も
じっと見ている
わたしのまえから うしろから
澄んでしずかな あたたかい
ひとみ
そのなかに あゝ
ほとけのまなぎし

あの人も この人も
じっと支(ささ)えて
わたしのまえから うしろから
つよい 大きな あたたかい
その手
そのなかに あゝ
ほとけのぬくもり

この曲は昭和30年龍大男声のために作曲され
たものである。大いなるみ仏の手に支えられ
て生かされてゆく想いが,美しいテノールの
メロディーにのってあるいは強く,あるいは
弱く,静かなあたたかさにつつまれて歌われ
ている。数ある仏教聖歌の中で忘れることの
できない名曲として親しまれている。